元秋田県職員
非公認 親善大使「犬っこ」制作者の
山脇幸美(やまわきさちみ)です。
今日もこのブログをご覧いただき、
ありがとうございます。
11月3日からの3連休の初日、
「みちのくの小京都」といわれる
秋田県仙北市(せんぼくし)
角館(かくのだて)へ行ってきました。
この日は、お天気も良く、
たくさんの方が訪れていました。
角館は、春の桜、秋の紅葉が美しく、
武家屋敷で有名なところです。
私の住む秋田市からは、
盛岡に向かう国道46号線上、
車で1時間位のところです。
東京からは、
秋田新幹線「こまち」に乗って
およそ3時間で到着します。
秋田新幹線「こまち」は、
盛岡から秋田に向かう途中、
ローカル線の「田沢湖線」に入ります。
すると、「新幹線」なのに、
列車待合わせで無人駅に停車したり、
国道を車とほぼ並走したりと、
ローカル線の旅気分も味わえます。
大阪からは、飛行機だと秋田へ直行便、
九州からは、最寄りの空港から
羽田または大阪(伊丹)で乗り換えです。
秋田空港からは、
乗合タクシー「エアポートライナー」で、
乳頭(にゅうとう)温泉郷までいく
「乳頭号」に乗り、角館で下車します。
一日4便なので、時間の確認が必要です。
今日の「犬っこ」は、
お土産店の「食彩町家館」
(しょくさい まちやかん)です。
秋田を代表する伝統工芸品の一つ、
桜の樹皮で作る樺細工(かばざいく)は、
角館の特産品で、
茶筒やお盆、茶托などが一般的ですが、
キーホルダーなどの小物もありますよ。
そして、「犬っこ」がお世話になっている
店長の清水さんと一緒に。
こちらは、
桧木内川近くの駐車場の一角にある
「地酒処 君ちゃん」です。
「地酒処」という看板だけあって、
ずら〜っと、秋田のお酒がいっぱい。
「犬っこ」は、
この日から、こちらでもお世話になります。
よろしくお願いします。
こちらも、『はじめまして』の
武家屋敷通り「いしばし民芸」です。
あら、桐の下駄がありました。
武家屋敷に似合う、風情がありますよね。
店主の石橋さんと。
この日から、「犬っこ」は、
ここでもお世話になることに。
皆さんにお目にかかれる機会も
増えますので、喜んでおります。
さて、角館のお菓子といえば、
秋田の伝統菓子で
「秋田諸越」(あきたもろこし)
があります。
こちらのお店は、「唐土庵」
(もろこしあん)です。
伝統的な「秋田諸越」は、
小豆の粉で作る焼き菓子です。
こちらでは、
「生(なま)もろこし」が人気です。
しっとりして、上品なお味ですよ。
お茶と一緒に、試食しながら、
選ぶことができるのも人気です。
ここで、角館の歴史文化を
少しご紹介しましょう。
角館は、江戸時代の秋田藩主
佐竹氏の分家、「佐竹北家」の
城下町として栄えたところです。
公開されている武家屋敷の中でも、
勘定役を務めた「石黒家」には、
現在も石黒家の方々が実際に住んでおり、
その一部を公開しております。
ご存知、「ターヘル・アナトミア」の翻訳、
前野良沢、杉田玄白の「解体新書」
挿絵を描いたのは、平賀源内から
遠近法などの西洋技法を学んだ
角館の武士、小田野直武
(おだの なおたけ)。
展示しているのはコピーですが、
その初版本が、こちらのお宅に
しっかり保管されているのです。
小田野直武の代表作、
「不忍池」(しのばずのいけ)は、
秋田蘭画(あきたらんが)の代表作
でもあります。
「角館町平福記念美術館」に
「不忍池」のレプリカがありますが、
オリジナルは、横手市にある
「秋田県立近代美術館」で
所蔵しています。
是非、ご覧いただきたい作品です。
武家屋敷から、春には、
ソメイヨシノの桜並木になる
桧木内川(ひのきないがわ)方面へ
向かうと、
「佐竹歴史文化博物館」が
あります。
ここは、金属工芸作家の
林美光(はやしびこう)さんの作品を
展示する美術館も兼ねています。
佐竹氏ゆかりの、見事な甲冑や道具類など、
全て林さんの個人コレクション。
そして、林さんは、
金や銀などを重ねて木目模様を描く、
江戸時代の秋田の伝統技法
「金銀銅杢目金」
(きんぎんどうもくめがね)を
300年ぶりに復活させた方です。
2年前に、この技法で制作した香炉を
奈良の東大寺に奉納しています。
2階は、林さんのステンレス工芸の
作品を展示する美術館となっており、
荘厳な壁画や、現代的なオブジェなど、
異なる作風を楽しむことができます。
角館には、
まだまだ、たくさんの観光スポット、
お食事処も数多くあります。
ぜひ、いらしてくださいね。
なお、紅葉シーズンは、
11月中旬頃までですが、
雪の降り始めも、武家屋敷の
黒塀と雪の白の対比が綺麗ですよ。
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角館の観光情報は、こちら
小田野直武「不忍池」はこちら